中の人など居らん!

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表千家茶道部
学生でクラブがてらお稽古事しかも御免状までいただける
学割も効くのだ。

その学校は寮の裏手に一軒家で12畳ある茶室があった。

裏の寮監さんが猫好きで野良猫に餌などやっていたものだから
寮の裏庭あたりにあるその茶室の周りには、いつも猫が数匹うろうろしている。
裏庭という立地条件のためと初夏の草むしりをやらなかったために
まわりは湿気っぽく、雑草がうっそうとしていて少々薄暗い。
茶室は使用していないときは雨戸を閉めてあった。
普通の一軒家のセキュリティーと同じ条件。
茶道部のその日の当番は、カギを寮監さんから預かり
戸を開け畳に雑巾をかけ、道具の下準備をしておくのが約束である。

私は、副部長という役職を悪用していたのかどうかは本人のみぞ知るだが
いつもお菓子係りをしていた。
「黄身しぐれ」という和菓子が好きだった私は
1週間に2度ある部活の日のどちらか片方の日には必ず
このお菓子を用意した。

たまに課題の納期の関係で、戸を開ける人間の方が遅れることもある。
そんな時は、先に活動を始めようとした人間が戸を開け掃除をすることは
まま普通の光景であった。

その日、アイディアにつまり四苦八苦して終わらせた作品を
心の声で「もうどうにでもしてくらさい・・逆さにしても何も出ません・・・」と
教授が手直しする前に逃げ帰れるように半身にかまえつつ提出した私は、
学校から2Kmほど離れたいつもの和菓子屋にいつもの黄身しぐれを買いに行った。

このときの当番は遅れたらしく
私が御菓子屋から帰ったとき、まだ雨戸も開いていない状態だった。
「ああ、私が掃除するのかぁ・・・・・」

寮監さんから茶室の鍵しを受け取り、ぶしぶな態度丸出しで戸を開けようとすると
・・・開かない・・・
あれ?かぎ開いてた?私が今閉めちゃった?

雨戸のたてつけが悪いので、鍵を開けても雨戸を開けるのに手間取っているのだろうか?

かぎを開けなおして戸に手をかけたその時
茶室の中から女性の悲しげな泣くような声が聞こえた。

ような気がした。

何?何なに?
ちょっと怖いじゃないのぉ・・・・・

しかし、そろそろ始まりの時間でモタモタはしていられない、
今日は、御指導くださる先生も御呼びしていたこともあって
少々勇気を出して戸を開けた。

戸が開いたと同時に、中から黒い塊が地を這うように
サっと
飛び出してきた。

うあ・・・シャレになんねぇ・・・・

黒い塊は寮の周りにいる猫であったのだが
戸を開けると泣き声のようなものは一層はっきりと
~のような気がしたではなく、普通に聞こえてきた。

そしてその泣き声は茶室の奥から私に向かって進んできていた。

(今日はおなかが痛くなったことになったからここで帰ろう・・・怖すぎる・・・)

私は戸を閉めクルっと回れ右をして帰ろうとすると、後ろから二の腕をつかまれた。
しかも、腕をつかんだ手は白く、指先に血のような赤い液体がついていた
白い手の持ち主は、小さな低いかすれたような声で言った

「あ・・・なたの・・・せい・・・で・・・こうな・・・った・・・・・・」

だ嗚呼ああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!
今日はお腹が痛いので帰るんですううううぅぅぅぅぅうううううう!!!!
手を離してくださいいいいいいいいぃいいいぃぃぃぃ!!!!
***********
書いている人ココで力つきて寝る・・・・・・・・・
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